What’s your name? と聞くのは失礼? 日本人が知らない自己紹介のマナー!

自己紹介の定番表現、「What’s your name?」

英語の授業で習った方も多いと思います。
しかし、この表現で名前を聞くのは失礼だ、という意見もあるんですよね。

ネットを見ても、「What’s your name? は失礼だ」とか

「ネイティブは使わない」とかいう情報がたくさん上がっています。

日本の教科書にのっている英語が実用的じゃないのは、私もうすうす感じていたこと。
ただ、これに関しては、

「そんなこといわれても……」
「ほかの表現なんて知らないし」
「そもそも名前を聞く機会があまりないから、失礼かなんて考えたこともなかった」

というのが正直なところです。
そもそも、私の知ってるアメリカ人の先生は使ってましたよ

「What’s your name?」

失礼でネイティブは使わないのだとしたら、じゃああれはなんだったんでしょう。

「What’s your name?」は、本当に失礼な表現なのでしょうか?

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「What’s your name?」はどう思われる?

まずは、ネイティブが「What’s your name?」と聞かれてどう感じるか考えてみましょう。

とりあえず日本語訳すると

「名前はなに?」

ですよね。

子供ならともかく、初対面の人にいきなり聞かれたら

「おお、ダイレクトに聞くなあ」

と少しびっくりします。

この感覚が、まさに

「What’s your name?」

と聞かれた人の感覚です。

そう考えると、たしかに失礼といえなくもないような……。

でも

「Who are you?(だれですか?)」

よりはずっとマシだし、英語が母語じゃない日本人から聞かれて、そこまで不機嫌になるフレーズとは思えません。

子供なら、ネイティブでも普通に使っている表現でしょう。

教科書にこの表現がのっているのは、おそらくそのためです。

子供なら使っても問題ないし、簡単に覚えられる短いフレーズなので、英語の勉強を始めたばかりの小学生や中学生にはぴったり。
授業の中なら、話す相手もクラスメイトや先生に限られます。
同い年や年下が相手なら普通に使える表現なので、先生も生徒も気にせずに使っていたんだと思います。

ネイティブは「What’s your name?」を使うのか

私のアメリカ人の先生は使っていました。

でもそれは授業中の話で、先生が生徒に「名前なんだっけ?」とたしかめる感じでした。

先生が生徒に名前を聞くのはよくあることですが、授業中と普段の生活では、少し状況が違うかもしれませんね。
そう考えると、普段の生活で「What’s your name?」を使っている人は、たしかに見たことがありません。

でも、失礼だから避けているのかというと、そんなこともない気がします。

だって日本人でも、ここまでストレートに名前を聞くことって、あまりありませんよね。

普通は自分から名乗ったら、自然と相手も名乗ってくれます。
相手が先に名乗ってくれたら、自分も続けて名前をいうだけ。
つまり、「名前はなに?」とわざわざ聞かなければならないシーンが少ないんです。

それこそ授業中の先生や、自分から名乗る習慣がついていない子供たちくらいなのでは。

それか、初対面の相手と自己紹介をしないまま話が盛り上がって
「そういえば名前聞いてなかったよね?」

という感じで「What’s your name?」なら、まったく問題ありません。

つまりくだけた話し方がゆるされる場面なら、使っても大丈夫。

名前の聞き方で悩んでしまう方は、とにかく自分から名乗るようにするのが無難だと思います。

失礼にならない名前の聞き方は?

とはいえ、どうしても相手の名前を聞かなければならないときもあると思います。

先に名前をいったのに名乗ってもらえなかったとき。

店員として予約の電話を取ったとき。

ホテルの受付などで、客の名前をたしかめるとき。

そんなシーンで使える、丁寧な名前の聞き方をまとめてみました。

Can I ask your name?

「名前を聞いてもいいですか?」という表現です。
フォーマルすぎないので、「What’s your name?」に抵抗がある方でも、これを使えば間違いないと思います。
もう少し丁寧にしたいときは、最後にpleaseをつけてもいいでしょう。

May I ask your name, please?

「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」というフォーマル表現。
店員やホテルのフロントが、お客様に対して使っている感じです。
日常使うには少し丁寧すぎる気がしますが、客や目上の人に使えます。

May I have your name, please?

「May I ask your name, please?」とほぼ同じニュアンス。
個人的にはこちらのほうが、堅苦しさがほんの少し増している気がします。
年下の相手に使ったら、逆にびっくりさせてしまうかもしれません。

「What’s your name?」は失礼か?まとめ

 「名前はなに?」という直接的な表現に聞こえる
 子供や英語初心者なら、使っても悪く思われることはない
 同い年や年下との会話なら使ってオッケー
 基本的には、自分から名乗れば「What’s your name?」はいらない
 丁寧に聞くときは、「Can I ask your name?」や「May I ask/have your name, please?」

接客などではない限り、自分から名乗るのがいちばん確実。
それでも名乗ってもらえないときに、「Can I ~?」や「May I ~?」を使うのがいいと思います。
笑顔で自己紹介をして、相手にいい印象を持ってもらえるといいですね!

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