2016年の大学受験の行先。あと12年後にはどう変わる?

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2020年度から大学入試制度が大きく変わります。

いま中学2年生以下の将来の大学受験生の保護者の方はご存じの方が多いと思います。

2020年なんてまだまだ先のこと、変わってから対策すればいいや~

なんて思っていると大変なことになりそうです。

『現在ビジネス』の記事に興味深いことが書いてありました。

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どんな大学入試問題に変わるのか、それに伴い学習指導要領がどう変わるのか、学校現場の授業やテストはどう変わるのか、保護者の方は、まだ分からないことだらけで不安があることでしょう。

では、いまの中学3年から高校3年生までには、この大学入試改革が関係ないかというと、それもまた違うようです。早くもこの春の大学入試問題に、2020年を先取りしたような問題を出す大学、入試改革を始めた大学が出てきたのです。

えっー!?もう?

ですよね。18歳以上の選挙権行使など時代がかわる今、この流れを止めることはできない様です。

すでに改革が始まっている

すでに着々と変化が出てきています。

今年の名古屋大学法学部前期試験の小論文では

まず10,000字以上もある、憲法学者の専門的な講演録「国家・主権・地域―あるいは言葉の信じられない軽さについて」(石川憲治著・法学教室361号から抜粋アレンジしたもの)を読破したうえで、2つの問いについて論述を求められる問題です。

問2 筆者が、日本社会の構造変動と、それに応じた改革・改造を、「地域主権論」によって論じていくことに対し、どのような評価をしているかを踏まえて、あなたは、この問題を、どのように論じていくべきだと考えるか。600字以上800字以内で述べなさい。

これは受験生に、自分が生きている時代が、もはや伝統的な三元的な国家把握ではとらえられない構造変動の時代に位置していることを振り返るところから始めているのであり、文章の要約と言うより歴史的パースペクティブの要約をしなければなりません。

そして、問題文は、構造変動の時代に、「地域主権論」のような新しい価値観が生まれてきたのだが、どうも信じられないほど軽い意味しかなく、まだ新しい国家把握の価値意識が生まれていない時代に、今を生きていることを再認識させます

あなたはどう考えるのか、伝統的な考えでは実際問題役に立たなくなっているのではないかと突きつけ、さああなたはどうするのか、どう生きていくつもりなのかを問うているのです。

あなたの「自分軸」を示しなさいと肉薄してくる強烈な問題なのです。

従来の小論文の場合、すでに幾つかの選択肢があって、どちらを選ぶのか、理由も考えて解答する類のものが多く、そこには「自分軸」がなくてももっともらしいことが書けました。

しかし、今年の参院選から18歳以上に選挙権を行使するという現実的な構造変動の時代に直面している受験生にとって、自分たちの国のカタチをどうとらえるのか、どう創っていくのか思考し判断するための「自分軸」づくりは待ったなしの時代がやってきたのです。

 と本当の「自分軸」で物事を考える力が問われています。
そして、
早稲田大学スポーツ科学部の小論文では『高等学校における「運動部の活動」の現状については、改革すべきである』という論題において、「賛成の立場」で、801字以上1000字以内で論述する問題が出題されました、この問題の画期的なところは、肯定側と否定側の両方を相対化し、客観的にそれぞれの立場を検証する「自分軸」の設定です。
「自分軸」とは、肯定側か否定側かに位置するのではなく、それを選択する「思考力や判断力」の基準に立つということです。その基準が、公平なのか偏っているのかが試されるのが今回の小論文問題で、単に論理的に書けていればよいという問題ではありません。

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「自分軸」の重要性

ここでも「自分軸」が問われています。

「自分」というのは、内面にこだわりの壁があるものです。それを「自分軸」だと錯覚している「自分」は、思春期のみならず、油断すれば常に現れます。その壁を取り払う意志を発動するとき、「自分軸」が現れます。

しかし、その取り払うべき「壁」に気づくのは、独り机に向かっていたり、本を読んだり、講義を一方的に聴いていたりするだけでは、なかなか難しいというのは、多くの人も経験済みでしょう。

いや、独り本を読んでいる時、あるいは講義を聞いている時、ハッと気づくことはよくあると思われるかもしれません。

たしかに、気づく瞬間は、独りの時間だったりしますが、独りになる前に、すでに人間関係や仕事上の問題にぶつかり、それを乗り越えるには、まずは自分の中に取り払うべき壁があったのかと気づく瞬間がちょうどその独りの時間だったという場合が多いのです。

したがって、今回の早稲田大学のスポーツ科学部の小論文は、「思考力・判断力・表現力」のみならず、「主体性・多様性・協働性」という能力資質を養う体験をしてきたかまでも映しだす問題への挑戦だったと了解できます。

そして、この「思考力・判断力・表現力」と「主体性・多様性・協働性」を養うプログラムは、討論や議論も含むアクティブ・ラーニングという条件がなければ行えません。

アクティブ・ラーニングとは、「思考を活性化する」学習形態を指します。

例えば、実際にやってみて考える、意見を出し合って考える、わかりやすく情報をまとめ直す、応用問題を解く、などいろいろな活動を介してより深くわかるようになることや、よりうまくできるようになることを目指すものです。

ここまでで、すでにお解かりだと思いますが、

いままでの先生が教えて生徒が覚える、だけの授業では役に立たないってことですね。

今の日本の学校や社会の中では「自分の意見を言う」のは嫌われ、「なんとなく周りに合わせる」がよしとされている風潮があるけれど、これからは反対になって「自分の意見を言う」ことが大切で通常になっていくでしょう。

そうは言っても、小学校中学校の義務教育現場では授業方針を簡単に変えていくことは難しいかもしれません。

本当は学校教育に期待したいけれど、改革を待ってばかりもいられない現状です。

ならば、自分達ができることから始めてみましょう

私達親ができることは、毎日の生活の中で子供が自然に「自分軸」を意識できるように、導いてあげることです。

具体的な方法はこちらに書きました。

子供たちには

“Who are you ?”

の答えを言える人になって欲しいと常々思っています。

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