小学校の英語授業のは今どうなっているのでしょうか?
ユキカ式の地元の東大阪市の事情を見てみましょう。
初めての外国語
平成23年度より小学校において新学習指導要領が全面実施され、第5・第6学年で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されました。
その授業の内容はというと、
- 外国語指導助手(ALT)と担任が一緒に授業をする
- 音声中心に外国語に慣れ親しませる
- 積極的なコミュニケーションを図る態度を育成する
勉強というより英語に慣れるって感じですね。
英語授業の流れはさらに低学年化されることになり
「小学3年生からの必修化」
「小学5年生からの教科化」
が2020年度に完全実施されます。なんだか良いことづくしですよね。
しかしそこには、ここには重要な問題がありました。
授業を実施できる教員が不足しているのです。
小学校の担任の先生が英語を教えられるのか?不安があります、だったらALTに期待したいところ。
でも残念なことに、そのALTの活用状況には自治体の財政状況による差が大きくて、
お世辞にも全国平等な学習が受けられる状況ではないのです。
(読売新聞が平成21年度に政令指定都市と東京都へ実施した調査では、1校あたりの年間英語予算額が、港区では586万円であるのに対して最も少ない大阪市では12万円と約50倍の差があった)
同じ義務教育なのに、地域によって学習格差が生まれかねない状況なのです。
ALTによる英語授業のメリットデメリット
ALTから英語を学ぶと何が良いのでしょうか、 メリットを考えてみました。
- 肌の色、目の色の違う人に苦手意識を持たない
- コミュニケーションを取る力をつける
では、デメリットは
- 英語は外国の人が話す言葉だと思ってしまう
- 日常的ではない
なんとか、このデメリットを解消したいですね。
それには、担任の先生がどうどうと間違っても発音が変でもいいからALTと会話してコミュニケーションをとる、これが英語教育だと思います。
子供達は身近な先生が英語を話しているのだから自分達も英語が話せると思うようになるのです。子供達が自信を持てる、英語に興味がわく、これが大切なのです。
自信を持って英語にチャレンジできれば、語学習得に怖いものはありません。
先生には是非チャレンジしてほしいものですね。
小学校英語って退屈だった
大阪府では義務教育終了段階で、自分の考えや意見を英語で伝えられる生徒の育成のために「使える英語プロジェクト事業」(平成23・24・25年度)が実施されました。
実際に授業を体験した小学生(現在中学生)に話を聞く機会がありました、英語が楽しくてみについたのでしょうか
感想は、まったく逆で
その子は「小学校英語って退屈だった」と言っています。
原因はどうやら授業内容にあるようです、
公開されている資料によると小学5年生の授業では
1単元目
Do you like ○○?(apple,banana等)
Yes,I do.
No,I don’t.
2単元目には
Do you like ○○?(baseball,soccer等)
Yes,I do.
No,I don’t.
3単元目は
Do you like ○○?(自分の好きなのも)
Yes,I do.
No,I don’t.
3時間かけてDo you like ○○?の表現だけをゲームやチャンツでするだけです。
そしてそれが終わると次の4単元は
What’s this? It’s ○○.
ん~これが全てでは無いにしても学習指導として公表されていますので、近いのではないかと思います。
これでは10歳の子どもには簡単すぎて退屈ですね、子どもはもっともっと吸収します、もっと信用してもいいのではないかと思ってしまいます。
「小学5年生からの教科化」もこれでは意味がないですね。。。
その後、それとは別にDVDで学ぶ英語育成プログラムDREAMが開発されました
これは府内の16の小学校を研究協力校に指定し、実践研究を行い(平成26・27年度)、その成果を取り入れ小学校の6年間で活用できる、英語の4技能(聞くこと、話すこと、読むこと、書くこと)を育成する為のDVD教材です。
小学校卒業段階で英検5級相当程度の英語力がつくことをめざしています。
こちらは指導者が英語に精通していれば英語習得に活用できそうです
平成28年11月10日に更新されています。
現在、大阪府教育委員会「学力向上支援チーム」が市町村教育委員会と連携しながら、英語力向上に積極的に取り組んでいます。
しかし、ただまだまだ試行錯誤中で全体を底上げするには、時間がかかりそうな状態です。
2020年度までに間に合うのでしょうか、、、個人的に勝手に心配になってしまいます。
頑張ってください、大阪府教育委員会!市町村教育委員会!