・ネットで見たけど、テレビって子供に見せないほうがいいの?
・長い時間テレビを見ているとバカになっちゃうらしい・・・
・NHKの教育テレビもダメ?
この記事では、育児にテレビが必要か不必要か?悩んでいるあなたへテレビなし育児のメリット・デメリットを解説していきます。
最近でこそテレビ人気は落ちているといわれていますが、それでもやはりテレビを見たことがないという人は少数派でしょう。
「テレビなし育児には興味があるんだけど、テレビを見ないと、子供が周りから浮いてしまうのでは?」
と不安に思う方も、この記事でテレビなし育児をすべきかどうか一度考えてみてはいかがでしょうか。
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専門家はテレビについてどう考えているのか
日本小児科学会は、次のような提言をしています。
・2歳までは長時間テレビを見せないほうがよい
・1日2時間以上テレビを見ている子どもは、言語能力の発達が遅れる確率が高い
ここでいうテレビというのは、知育番組なども含んでいます。
やはり、テレビについて否定的な意見なんですね・・・
では実際にテレビなし育児をすることでどのようなメリット・デメリットがあるのか?についてまとめてみましょう。
テレビなし育児のメリット
まずはメリットから。
家族とのスキンシップが増えて情緒が安定する
一日3時間テレビを見ていたのなら、その分の時間他の遊びや学習ができます。
子どもが一人遊びするだけでなく、お父さんお母さんと一緒に遊ぶ時間も増やすことで子どもは安心して過ごすようになります。
両親が近くにいる安心感は、子どもにとって大きなものです。
さらに、家族とのスキンシップが増えることで別のメリットが生まれます。
言葉の量が増える
テレビは一方通行の道具ですが、家族との会話はキャッチボールです。
子どもが話した言葉や行動によって相手からリアクションがあるということに、子どもは嬉しくなってどんどん想いを表現しようとします。
その結果、話し言葉の量が増えていきます。
ただテレビから流れてくるだけの言葉を覚えるだけより能動的なので、より実践的な会話ができるようになるというメリットがあります。
自分で創意工夫・集中力アップ
テレビ以外の遊び時間が増えていく中で、自分なりの遊び方をどんどん試していきます。
大人が見ても「へぇ、こんな遊び方があるんだ」とビックリするような面白い遊びを発明しているんです。
そして自ら発明した遊びに夢中になり、夢中になることで集中力のアップにつながります。
絵本に興味を持つようになる
家族とのスキンシップが増えていったなら、ぜひ絵本を読んであげてください。
大好きなお父さんお母さんの読み聞かせは、子どもにとって新しい刺激です。
言葉を覚えることや、想像力が鍛えられます。
そうしていると、やがて自分で読みだすようになります。私の子供は、何度も読み聞かせていると文字は読めなくても暗唱していました。
そうなったら、文字を指でなぞりながら読み聞かせてあげると何となく文字と発音が一致してきます。
絵本が生きた学習教材になるんです。
テレビなし育児のデメリット
それでは、テレビなし育児のデメリットとは一体何でしょうか。
周りの会話についていけない場合がある
子どもというよりはママ友などとの会話で困ることがあります。
「おかあさんといっしょ」といった有名番組は、子育て世代の視聴率が100%近いので、みんな知っている前提で会話が進みます。
その時に言葉に詰まってしまう、あるいは「うちはテレビを見ていないので」なんて言ったら不審がられる可能性もありますね。
みんなが知っている歌を知らない
先ほどのおかあさんといっしょでもそうですが、子ども向け番組を見ていると自然と歌が流れてきます。
テレビなし育児をしている場合、意識して歌を聞かせないと、有名どころの歌を知らないまま過ごすことになります。
保育園や幼稚園で「みんな知っている歌」を自分だけ知らない、という温度差は子どもなりに疑問に思うかもしれません。
知育番組や教材を見れない
NHKの教育番組の中には、大人でも面白いなと思えるような番組があります。
テレビを見ないと、こうした子どもの知的好奇心をくすぐる良質な番組に触れる機会が無くなってしまうんですね。
また、「チャレンジ」などの学習教材などはDVDがありますが、それを見ることができません。
小学校での英語が必須化されるなど、一昔前に比べて子どもの学習環境は大きく変わりつつあります。
その中でテレビ(の画面)を使った学習ができないのであれば、親御さんが直接教えるか、塾や英語教室などに通うなどの工夫が必要です。
家事が大変
子どもにテレビを見せている間に家事を済ませる、という方も少なくないはず。
確かにテレビがなくなることで、親子のスキンシップは増えても、その分家事を短い時間でサッと終わらせないといけなくなります。
「もっと一緒に遊びたい~」と足元でわんわん泣きじゃくる子供をなだめながらの家事は精神的にもタイヘン・・・
テレビを解禁したときに反動でテレビっ子になる?
一生テレビなし育児というのはかなり難しいでしょう。
子どもが大きくなって友達の家で遊ぶときにテレビを見る機会があったら、「私も見たい」と思うのは自然なこと。
「今まで見ていなかった分、反動で一気にテレビにはまってしまった」という意見も。
きちんと時間制限を設けることが大事ですね。
周りに理解者がいないと孤立するかも
テレビなし育児を実践しているのはまだまだ少数派。
さらに子育て世代の親となれば、テレビを見るのが当たり前という感覚の人が多いでしょう。
そんな人たちが、何かのきっかけであなたがテレビなし育児をしていると知った時に「子供がかわいそうだよ」と止めてきたりすることがあります。
周りからも「ちょっとあの人変わってるよね」と思われる可能性だってあります。子どもは正直ですから「○○ちゃんテレビみないって変なの~」なんて言われてしまうかもしれません。
親だけならまだしも子供が浮いてしまうのはキツイです。
保育園によっては「テレビを見せない」ことを推奨している園もあります。
そうしたところに通う家庭なら、テレビなし育児に対して理解のある方も多いでしょうから安心ですよね。
環境を変えるのが難しいのなら、かなり強い意志を持つことが求められます。
テレビなし育児をするなら・・・
ここまでテレビなし育児のメリット・デメリットを解説してきましたが、私としては「ゆる~いテレビなし育児」を目指すのがよいのかなと考えています。
要するに、「一日〇時間まで」とか「食事中や夜〇時以降はテレビを切る」といった達成できそうな目標を持ったテレビなし育児です。
中には「生まれて○○年一度もテレビを見せたことがない」という本格的テレビなし育児をしているママさんもいらっしゃいますが、いきなりそれを目指すと挫折して自己嫌悪になってしまいます。
日本小児科学会からもあったように、確かにテレビにどっぷりはまってしまうとデメリットもあります。
今まで無制限でテレビを見せていたのであれば、まずは「夜9時以降はテレビを消す(もちろん子供だけでなく、親も)」など一つだけルールを作ってみてはいかがでしょうか。
テレビなし育児のメリット・デメリットは?まずはゆる~く始めよう!まとめ
・日本小児科学会は長時間のテレビ視聴には否定的
・テレビなし育児にはメリットとデメリットがある
・メリットは家族とのスキンシップが増えること、言葉の量が増える、子どもの創意工夫力や集中力アップできるなど
・デメリットはみんな(親含めて)の話題についていけない、知育番組や教材も見れない、家事が大変になる、周りから浮くなど
・ゆる~いテレビなし育児から始めるのもアリ
今いろんな分野で活躍している人たちが、みんなテレビなし育児だったのかと言えば、そんなことはありません。どっぷりテレビっ子だったという人も多いんです。
つまり、テレビなし育児にしたから絶対「いい子」になるという保証もありません。
とはいえ、テレビなし育児はタイヘンですが、やってみる価値はあります。
いきなり完璧を目指すのではなく、まずは出来る範囲からゆる~くやってみると良いですよ。