将来子どもを海外に留学させたいと考えている親御さんも多いかと思います。
語学留学は英語圏での留学が主流ですが、候補の一つに中国留学を加えてみてはいかがでしょうか?
実は私も中国へ語学留学経験があり、10代の頃に1年間上海で過ごしていたことがありました。
中国語を学ぶことはもちろん、生きていく上で必要な力も身に付けられた1年でした。
こちらの記事で中国での留学についてご紹介していきますので、将来の留学先候補の1つに中国も加えてもらえたら嬉しいです。
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留学先を中国にするメリット
それではまず、海外留学先を中国にするメリットについてご紹介していきます。
①物価が安く、留学費用が抑えられる
中国は、英語留学として主流の欧米よりも物価が安く、留学費用を安く抑えることができます。
欧米の留学が1年間で200万円程かかるのに対し、中国では半額の100万円程で留学ができます。
②日本と距離が近い
欧米と比べ、日本と距離が近いのも魅力の一つです。
東京から3時間ほどで中国の上海に行くことができますし、航空券も安い時期であれば往復4万円程で取ることができます。
なぜ距離が近いのが良いかというと、ホームシックになっても、「帰ろうと思えばすぐ帰れる!」と思えるだけでホームシックが解消することもあるからです。
③日本と食文化が近い
日本でも普段から中華料理を食べる機会が多く食べ慣れています。
日本と同じように米を食べる文化があるので、食事が全く合わないことは珍しいです。
さらに、中国でも日本食が普及している為、日本食が食べたい!と思った時にすぐに食べられる環境にあります。
食費が安いのも中国の魅力で、外食でも中華料理であれば1食250円程で十分な食事が取れます。
日本食となると少し値段が上がるものの、1食1,000円しない所も多い為、気軽に日本食を食べられます。
留学先になじめるかどうか、という点で食事は意外と重要なポイントです。
④時差がほとんどなく、日本と気候も似ている
日本と中国の時差は1時間で、ほとんど変わりがありません。
日本と同じように四季があり、同じ時期に同じような気候である為、調整もしやすいです。
留学してすぐの頃は現地に友達がいないので、日本にいる家族や友達と連絡を取ることも多いです。
そんな時に時差が無ければ気軽に連絡できますね。
⑤中国語の需要がある
せっかく語学留学で中国語を習得するからには、将来に役立てて欲しいですよね。
中国語には英語と同じように需要があり、日本で中国語を武器に就職することも可能です。
メーカーや商社など中国とやり取りしている会社も多く、中国に進出している会社も沢山あります。
留学先を中国にするデメリット
続いて、海外留学先を中国にするデメリットについてご紹介していきます。
①日本人が多い
文化が似ていて、日本から近いということもあり、日本人留学生はとても多いです。
私も中国の大学で外国人クラスに通っていましたが、半数が日本人でした。
日本人と同じ位多いのが韓国人で、日本人と韓国人でクラスの9割を占めている状態です。
残りの1割が欧米系、中東系、ロシアなどからの留学生となっています。
学校だけだと様々な国の人と関わるのは難しいかもしれません。
②世界共通語である英語を使う機会はない
中国での留学なので、中国語は毎日使うのですが、日常で英語を使う機会は全くありません。
外国にいれば自然と英語も上達するのでは?と思うかもしれませんが、街中では基本的に英語が通じないことが多く、英語も身に付けたいのであれば、別途英語のクラスに通うなどして勉強する必要があります。
③環境面
中国留学で一番心配なのが環境面だと思います。
PM2.5によって健康被害が出る可能性も0ではない為、マスクをするなどの対策は必要です。
しかし、中国国内でも環境問題に対して策を講じていることもあり、昔よりは環境が改善しています。
私が留学していた15年前は、青空を見られる日がなかったのですが、数年前中国に旅行した際に、空が青く晴れていてビックリした程です。
中国に留学したことで変わったこと
最後に、私が中国に留学して変わったことをご紹介します。
①気持ちがおおらかになった
中国留学では、日本では考えられないことが日々起こります。
・店員に怒鳴られる、舌打ちされる
・並んでいたら抜かされる
などは日常茶飯事です。
他にも、常にスリ対策で気を張っている必要があったり、治安の悪い場所に足を踏み入れることが無いよう、気を付けなければいけません。
このような環境で過ごすと、ちょっとしたことで怒ったり、イライラしたり、傷ついたりすることに意味がないと感じるようになります。
自分でも性格がおおらかになったと感じる程です。
そして、日本が安全で快適に過ごせる国だと実感することができました。
②積極的に人と関わるようになった
留学中は、自分から人と関わって行かないと、知り合い、友達が作れません。
日本の中学、高校のような友達を作れるきっかけとなるクラスイベントもない為、休み時間などに自分から話しかける必要があります。
学校のクラスも少人数なことが多いので、外部のサークルやイベントに参加しないと人との関わりがかなり限られてきます。
人は必要に迫られると今までできなかったこともできるようになるようで、人見知りだった私も様々なサークルに参加し、学校外で知り合いを作れるようになりました。
③1人でなんでもできる自信が付いた
言葉も通じない海外で一人で生活するということは、一人でなんでもやらなければいけない環境です。
学校関連の手続き、日々の食事や家事も自分でやらなくては生活が成り立ちません。
初めてのことでもなんとか自分でやらなくては!と思うようになります。
このような環境にいると、意外となんでも自分でできるものです。
なんとか習った言葉を使って意思疎通を図ろうとするので、語学力がアップする瞬間でもあります。
留学を経験していることで、今では一人で海外旅行も行けますし、何をするにもまずは自分で考える癖がつきました。
人としても成長できる中国の留学のすすめ まとめ
中国での留学についてメリットやデメリット、語学以外で成長できる部分をご紹介しました。
辛いことも多かった留学ですが、留学したことを後悔したことはありません。
たった1年でしたが、中国語は全く話せない状態から日常会話ができるレベルまで上達しました。
そして、それ以上に人間的にかなり大きく成長したと感じています。
世界には色んな人がいて、共存していかなくてはいけないと実感できたことで目の前の世界が広がった気がします。
そして、自分の力で生きていく力が付いたと感じています。
欧米の英語留学とはまた違った経験ができる中国留学。
是非留学の候補地の一つに加えてみてくださいね。