心の傷ってどんなもの?
知育本や幼児教育では「コミュニケーション力を育てることが大切」とよく言われます。
ユキカ式でも「コミュニケーション力」は生きていく上でとても重要だと考えています。
そうは言っても、脳の先天的欠陥であったり幼児期の”心の傷”があって他人とのつきあいが上手くいかない人がいます。
脳の先天的欠陥とはアスペルガー症候群やADHDなどの発達障害があり「コミュニケーション力」が無いように見える方のことです。
では幼児期の”心の傷”ってどうしてできるのでしょうか
それは愛着障害と言われます。幼児が養育者(多くは親)に対しての愛着行為が阻害され、上手く愛着する脳のシステムができなかった時に発症すると考えられています。
乳幼児は恐怖や疲れや親と距離が離れたときなどに、親に近づくことにより安
全感を得ようとします。イギリスの精神科医ボウルビーはその際、乳幼児に愛
着のシステムが働いていると考えました。
養育者の側はこのような乳幼児の愛着行動に対して、感受性をもってなだめる
機能を発揮することが適応的であるとされています。
乳幼児はこのような感受性のある養育者との安全な愛着関係を繰り返し体験す
ることにより、他者に対する安全感・安心感を獲得していくと考えられていま
す。そのため主要な養育者との愛着の形成(愛着システムの健全な発達)は、
乳幼児期の最も重要な心理・社会的発達課題の一つとされており、実際多くの
実証的研究により愛着の形成が以降の発達に大きな影響を与えることが示され
ています。愛着形成が何らかの理由により重度に障害された乳幼児に、愛着障
害(Attachment Disorder)が発症すると考えられています。
親などの養育者が心理的虐待あるいは無視の形をとる(過酷な懲罰、子どもの
申し出にいつも反応しないこと、あるいは非常にばかげた養育で示される)、
あるいは身体的な虐待あるいはネグレクトである(子どもの基本的な身体的欲
求をいつも無視すること、繰り返して故意に傷つけること、あるいは栄養補給
の不適切さで示される)
ハートクリニック ここのはなし より引用
アダルトチルドレンとも言わていて、この問題を抱える方がとても多くなっています。
実際に子どもを傷つけたくて傷つける人はほんの少数だと思っています。
心をつくれるのは 5歳まで
しっかり愛情を伝える、受け入れる、これが幼児期にできる最高の教育です。
子どもの為になると考えて、勉強させたり、塾に活かせたり と早期教育は悪いことではありません、賢い子になってほしいと思う親の愛情ですよね、
でも「生きる力」はそれだけでは育ちません。
- 子どもの話を上の空でスマホを触っていませんか
- 子どもが話しかけているのに無視していませんか
- こけて泣いているのに、こけた事に対して怒ったりしていませんか
- 言うことを聞かなかったときに手を上げていませんか
- あなたに”心の傷”はありませんか
しっかり子どもの心を受け止めてあげてください。心をつくれるのは5歳までです。
頭脳だけでなく一緒に心もつくってあげてください。
それが親が子どもへあげられる宝物です。
わかっているけれども、、、、ついつい
ってありますよね。
養育する親の比重は圧倒的に母親です。
母親ばかり「良い母になれ!」と言われている様で知らないうちに、
すごくプレッシャーをかけられいます。
ああした方がいい、こうした方がいいっていろんな場面で様々なことを言われますものね。
ますます情報が偏って心の余裕がなくなってきてしまします。
本当はもっとゆっくりリラックスして、周りのサポートもあり情報もいっぱいあって
自分はこれだから、こうしたいから、たくさんの意見から自分の考えをまとめられたら
母親は自由になれると思うのです。
先日、東大阪子育てネットの副代表の方とお話させていただきました。
来年4月から東大阪市でホームスタートがはじまります、ホームスタートとは
「家庭訪問型子育て支援ボランティア」のことです。
週に一度2時間程度、定期的に約2~3ケ月間訪問し、滞在中は友人のように寄り添いながら
「傾聴」(気持ちを受け止めながら話を聴く)や「協働」(育児家事や外出を一緒にする)
等の活動をします。
先日、ホームスタートのビジター(訪問ボランティア)の資格をいただきました。
子どもの心に”傷”が残らないように、、、
子どもとお母さんのこれからの人生の為に、役立てることをひとつづつやっていきます。
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